アトピーの症状とは?

アトピーの症状

アトピーの正式病名はアトピー性皮膚炎です。

その名が示す通り、主な症状は皮膚炎なのですが、一口に皮膚炎といっても様々な症状があるので、ここではアトピーに多い皮膚炎について説明していきましょう。

「日本皮膚科学会」によればアトピー性皮膚炎の定義とは「増悪、寛解を繰り返す掻痒のある湿疹を主症状とする疾患であり、患者の多くはアトピー要因がある」(アトピー性皮膚炎診療ガイドラインより引用)となっています。

幾つかの重要なキーワードがあるのでそれぞれのキーワード別に説明していきましょう。

  • 憎悪(ぞうあく)
    症状が急激に悪化するという意味
  • 寛解(かんかい)
    症状が完治に近い状態にまで治るという意味
  • 掻痒(そうよう)
    比較的強い痒み
  • 湿疹
    皮膚炎の代表的な症状ですが、カサカサした痒みではなくジクジクとした湿り気を感じるような炎症反応になります。
  • アトピー制要因
    アトピー性皮膚炎をおこす原因因子があり、その多くはアレルゲンになります。

これらをまとめると、アトピー性皮膚炎の症状とは「痒みの強い湿疹で、しょっちゅう再発し、原因因子がある」という三つの特徴があるということができますね。

アトピーに見られる湿疹のできかた

湿疹にはプツプツとした小粒状のものから水ぶくれ(水疱)のように大きく膨れ上がるようなものまであり、赤みや痒みを伴うものもあります。

アトピー性皮膚炎でもこうした多様性のある湿疹症状を起こしますが、最も代表的なものが

  • プツプツとした小さな発疹
  • 赤みを帯びている
  • 痒みが強い

という特徴があります。

さらに掻いてしまうと皮膚が傷つき出血したり、水疱内にある漿液が飛び散り、皮膚炎が拡大し皮膚が肥厚してゴワゴワになることも高い頻度で起こります。

湿疹が発生しやすい場所は脇の下や股間節付近、首など関節部や手の甲、前腕、脛など露出が多かったり直接衣類が触れる場所などが多いという特徴があります。

アトピーが発症するメカニズム

アトピーが発症するメカニズムには多様性があり、とても複雑なプロセスがあるので一口には言えませんが、最も頻度の高い傾向を紹介していきたいと思います。

医学的には皮膚のバリヤー機能が低下してアトピー要因を刺激し、湿疹が発症するということになります。

皮膚のバリヤー機能が低下する原因としてはストレスや加齢、遺伝などの体内的な要因と乾燥や寒暖差、ハウスダスト、食材などの外的な要因とがあり、それらが複合的に作用しあって湿疹の発生を繰り返すようになるという仕組みになっています。

したがって、体内的な要因は不可避だとしても、対外的な要因は意図的にコントロールすることは可能なので、薬物治療以外にも食事療法や乾燥を防ぐ、アレルゲンを遠ざけるなどの方法で症状を緩和したり発症を遅らせるなどの措置をとることがある程度は可能となります。

このページの先頭へ