潰瘍性大腸炎はどのくらい症状が悪化すると食事療法が必要となるの?

潰瘍性大腸炎における食事療法開始のタイミング

潰瘍性大腸炎は国が指定する難病なので、食事療法を行うタイミングとして最適なのは、症状が出てきてすぐに行うのが理想的ということになります。

しかし、実際のところ低残渣食などは患者さんの自己判断だけで理解するのが難しいと思われますので、確定診断が行われた日からということになりますね。

現代医学では完治が見込めない病気ですが、投薬と食事療法で症状をコントロールするのは可能ですので、食事療法はしっかりと行いたいところです。

潰瘍性大腸炎はクローン病と並んで代表的な炎症性腸疾患であり、症状も非常によく似ています。

しかし、食事療法に関しては潰瘍性大腸炎とクローン病では少し実践法が異なってくるので、この二つの病気をしっかりと見極めるためにも、診察はちゃんと受けるようにしてください。

なお、クローン病の食事療法については別章で説明していきます。

食事療法も内科治療も早期発見して症状が進行していない時に始めた方がより治療効果が高まります。

したがって、日頃から便が緩めの人はあまり我慢や無理をせず早いうちに診察を受けて精査してもらうことをお勧めします。

潰瘍性大腸炎の食事療法の基本方針(おさらい)

では、ここで今一度潰瘍性大腸炎の食事療法の基本をおさらいしておきましょう。

  • 適正カロリー
  • 低脂肪
  • 低残渣(ていざんさ)

でしたね。

適正カロリーの計算方法は

  • 30~35 kcal × (標準体重)kg / 日

でした。

標準体重は食事療法の時に管理栄養士から知らされると思いますが、自分でも計算方法を知っていると何かと役に立つ(かもしれない)のでこれもおさらいしておきましょう。

「標準体重」は

  • BMI×身長(m)×身長(m)
    (BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) × 身長(m)})

という計算式で導き出されます。

自分の体重と身長からBMIと標準体重を計算して1日に摂取する適正カロリーを把握しておきましょう。

後はカロリー一覧表や外食の際のメニュー表などを参考にして適正カロリー内で収まるように食事量をコントロールします。

これは健康な人でも役立つ計算式なので覚えておくとよいでしょう。

低脂肪については

  • 1日に摂取する脂肪を30~40gに目標設定する

ことと、使用する油の種類を

  • n-3系脂肪酸
    しそ油、えごま油、菜種油、魚類

とすることが重要でした。

最近ではスーパーでも気軽にしそ油やえごま油を購入することができるようになりました。

低残渣については

  •  レンコン、たけのこ、ごぼう、山菜、もやし、海藻類、きのこ類

など不溶性食物繊維や食感の硬いものはできるだけ避けます。

食物繊維不足を懸念する場合は水溶性食物繊維を多く含む機能性食品やサプリメントを活用しましょう。

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