痛風とは?

痛風とは

痛風は「風が吹いても痛い」ことから名付けられた、という逸話は有名な話ですが、実はこの逸話は中医(中国で発達した東洋医学)をベースに漢方医学が日本で体系化され、庶民の間でも根付いた江戸時代に誕生したと言われています。

確かに、痛風発作が起こると堪え難い激痛に見舞われるというのは事実ですが、風が吹いても痛いというのは少々大げさで、江戸時代の人々の風流や粋で作られたのではないかと思われます。

では、その名前の由来の実際はどうなのかというと、実際には諸説あるのですが痛風の最大の特徴である「痛み」にあるというのが有力視されています。

中医では「風」には“体を冒す悪い気の流れ”と言う意味があります。

痛風発作は足の親指の付け根に起こるケースが一番多いのですが、関節や骨であれば全身に起こります。

ということは「気の流れの乱れからくる全身性の痛み」という中医風の解釈が最も的を得ていると言えます。

痛風と痛風発作はどう違う?

痛風の正式な日本語病名は「高尿酸血症発作」、もしくは「発作性高尿酸血症」と言います。

ある日突然炎症が起こり強い痛みを感じるので「発作」と呼ばれていますが、実際には「尿酸値が通常よりも高い人(高尿酸血症)」が発作を起こす傾向にあります。

発作を起こすまでは目立った自覚症状がないため、突然「痛風」になたように感じますが、実は「尿酸値」が日頃から高い値を維持しているのです。

したがって、「高尿酸血症」は発作を起こす前の病態で、発作を起こすと「痛風」もしくは「痛風発作」と呼ぶようになるのが一般的になります。

痛風の歴史

では、痛風という病気はいつ頃から医学の世界に登場してきたのでしょう?

これにも諸説ありますが、古代ローマ時代にはすでに痛風とよく似た症状の記述が残された文献が発見されています。

かつて痛風は「贅沢病」と呼ばれていた背景には当時世界一の栄華を誇ったローマ人がかかっていたというのも少なからず影響していたの?と思わせる逸話ですね。

尿酸とプリン体

痛風は「尿酸」と呼ばれる物質が結晶化し、骨や関節にへばりついてそこから炎症が起こるという病気です。

この「尿酸」の正体は代謝の結果作られる「老廃物」で通常は尿に溶け出し排泄されます。

尿酸は「プリン体」を原料に再合成されて作られる物質なので、尿酸値が高い人はプリン体を多く含む食材をなるべく控えるように!と言われます。

そうして近年ヒット商品となったのが、「プリン体0」のアルコール飲料などです。

しかし、実際には尿酸は体内で合成されるプリン体から作られるものが80%で食事から摂るプリン体は20%にも満たないと言われています。

痛風持ちの方だと食事で摂取する20%のプリン体摂取をひかえることができればそれだけ痛風発作が起こるリスクは避けられるという話になりますが、すべての食事をプリン体0にすることは不可能なので、栄養バランスのとれた食事を3食しっかりと食べ、適度な運動習慣を身につけ、睡眠不足にならないようにする、という生活習慣の見直しが重要となります。

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