痛風にはどんな食事療法があるの?

痛風の食事療法について

痛風は生活習慣病の一種なので、食生活を見直すということはとても大切です。

そこで、今回はすでに「痛風」の確定診断を受けている人向けに、具体的な「食事療法」について心がけるべき点を中心に説明していきたいと思います。

これまでにも述べてきたとおり、痛風は「高尿酸血症」を基礎疾患として発症する病気です。

発作を起こす原因である尿酸結晶の尿酸はプリン体が分解されてできる物質ですので、健常者に比べてプリン体を多く含む食材の取りすぎに注意するという点が一番のポイントとなります。

それでは早速、「痛風の食事療法」についての具体的な方法論を説明していくことといたしましょう。

食事療法のルール

  • ルール1:肥満の人は適切なダイエットを行い標準体重に近づけましょう。

肥満は「高血圧症」、「動脈硬化症」、「糖尿病」などの生活習慣病への罹患リスクをあげ、痛風発作発症後には症状を進行させるリスクになります。

痛風も生活習慣病の一種であり、上記の三大生活習慣病との因果関係が深いのでまずは生活習慣病リスクを下げるために肥満を解消するというのが重要になります。

ただし、極端な食事制限や過激な運動など急激なダイエットは却って健康被害を拡大させることに繋がるので絶対にNGです。

適切なダイエットを行い、健康的に痩せることが大切です。

  • ルール2:プリン体を多く含む食材の取りすぎを控えましょう。

プリン体は体内でも合成される物質で、食事由来のプリン体は全体の20%以下と言われていますが、高尿酸血症や痛風の既往歴がある人はプリン体を多く含む食事を好む傾向があるので、摂りすぎには注意が必要です。

以下にプリン体を多く含む食材と少ない食材の一覧を挙げておきますので献立時の参考にしてください。

プリン体を多く含む食材と少ない食材(mg/100g)

極めて多い(300mg以上):
鶏のレバー、マイワシの干物、イサキの白子、あん肝

多い(200mg~300mg):
豚、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジの干物、さんまの干物

少ない(50mg~100mg):
ウナギ、ワカサギ、生の豚肉、牛肩ロース肉、牛タン、マトン肉、ハムやベーコンなどの加工食品、ツミレ、ほうれん草、カリフラワー

極めて少ない(50mg以下):
コンビーフ、魚肉の練り物(かまぼこ、魚肉ソーセージ、焼きちくわ、さつま揚げ)、魚卵類(カズノコ、スジコ)、ウインナー、豆腐、乳製品(牛乳、チーズ、バター)、鶏の卵、とうもろこし、ジャガイモ、さつまいも、米飯、パン、うどん、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、海藻類

(2012年版高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインより引用)

  • ルール3:水分を十分に摂ります。

尿酸は水溶性の物質で尿として排泄されます。

また、水分量不足で血液がドロドロになると尿酸が結晶化しやすくなり発作へと繋がりますので、こまめな水分補給を心がけるようにします。

この時は利尿作用の高いお茶や烏龍茶などがお勧めですが、カフェインが気になる方は水でも十分です。

ただし、アルコール、清涼飲料水、ジュースなどは糖分が高く高カロリーなので避けるようにしてください。

特にアルコールは代謝される時に尿酸値が上昇することが確認されているので控えるようにしてください。

  • ルール4:食事は三食きちんととり、栄養バランスが偏らないようにします。

不足しがちな栄養素はサプリメントや間食(おやつ)を利用して上手に補給すると良いでしょう。

  • ルール5:塩分や糖分の高い食品は控えます。

これらは高血圧や糖尿病へのリスクを高めます。

できるだけ薄味を心がけ、生活習慣病リスクを下げるように努めてください。

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