痛風の食事療法には毎月どのくらいの費用がかかるの?

痛風の食事療法にかかる費用

痛風の治療は健康保険でまかなえる範囲であり、食事に関する指導や食事療法については通常の医学管理料に含まれます。

医学管理料とは診察時に薬の飲み方や日常生活の送り方を指導した際に算定される医療費です。

医学管理料は病気の種類や程度によっていろいろな種類がありますが、他に特定疾患や糖尿病などが合併していなければ一般的な治療費で賄われる範囲なので、ここでは痛風発作が発症し、投薬治療を受け、食事療法に関する指導を受けたという前提で話を進めていきたいと思います。

痛風の場合、痛風関節炎(痛風発作)が単独で発症するというのは考えづらいケースになります。

これはこれまでにも説明してきた通り、「尿酸結晶ができる」→「尿酸値の値が日頃から高い=基礎疾患として高尿酸血症の存在」→「血液の状態が悪い=高尿酸血症の原因として高血圧症や動脈硬化症などの生活習慣病の存在」というバックボーンがあり、発病のプロセスとしては「生活習慣病(高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、高脂血症など)」>「高尿酸血症」>「痛風関節炎(痛風発作)」という経過をたどるからです。

痛風では投薬治療が行われますが、こうした背景から高尿酸血症を改善させる薬や高血圧症治療薬なども同時に処方されるケースが圧倒的に多くなります。

こうした基礎疾患のかかる治療費には個人差が大きいので細かくコストを算出するのは無理がありますが、仮に「痛風+高尿酸血症+高血圧症」という最も多い組み合わせのなかで治療費の概算を出すとするなら月に一回の通院ペースで計算して大体3000円から5000円程度が相場ということになります。(3割負担で計算した場合)

痛風は完治しない病気?

痛風は発作が治っても治療は継続しなければならない病気(慢性疾患)です。

関節炎が寛解すると消炎鎮痛剤の処方は中止となりますが、ステロイド治療薬(炎症の再発を予防)に切り替わり、尿酸値を下げる薬と血圧を下げる薬(高血圧の合併がある場合)は継続して処方されることになります。

これらの薬は数年単位で経過観察する必要性があるので、上記の概算から一年分の治療費を算出すると36000円~60000円程度の医療費がかかるという計算になりますね。(3割負担で計算した場合)

ところで、痛風は「完治しない病気」なのでしょうか?

医学的に見れば答えは「限りなくYesに近い」ということになります。

というのも痛風発作は常に再発の可能性が高いからです。

しかし、発作が1年以上再発しない場合は「寛解」という状態になります。

「寛解」とは完治とは言えないまでもそれに近い状態のことで、以下のような治療の経過をたどります。

  1. 痛風発作の発生から一年以上再発がない
  2. ステロイド治療薬の処方中止
  3. ステロイド中止以降1年以上尿酸値が正常値付近で安定している
  4. 尿酸値を下げる薬の処方中止
  5. 寛解期に突入
  6. 外来フォローのみ

血圧の状況もフォローして正常範囲内で安定しているようなら高血圧治療薬も中止されます。

ただし、これは投薬治療と食事療法が功を奏した場合であって、放置していては決して状態が改善する病気ではありませんので、必ず適切な治療を受けることが重要です。

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