糖尿病の症状とは?

糖尿病の症状

糖尿病には「サイレントキラー(沈黙の暗殺者)」という別名があります。

このちょっと怖いニックネームがつけられるようになった理由が「目立った自覚症状がない」からです。

しかし、全くの無症状かといえばそうではなく、ある程度進行した糖尿病には次のような自覚症状があります。

  • 口が渇く(口渇感)
  • 汗が大量に出る
  • 疲れやすくなる(易疲労感)
  • やる気が出なくなる(無気力)

などです。

しかし、これが「糖尿病の特徴的な症状です」という決定的なものではなく、どれも“ストレス”や“睡眠不足”、“仕事や家事の疲れ”、“更年期”からきているのだと勘違いしやすいものばかりです。

加えて初期の段階の糖尿病は本当に自覚症状がないので、毎年職場や自治体が行っている健康診断でチェックをしないと見落とされがちな病気と言えます。

糖尿病と高血圧と動脈硬化症は三位一体?!

糖尿病は血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が異常に高くなり、恒常的に高い値を維持するという病気です。

したがって糖尿病の患者さんの血液には大量のブドウ糖が含まれていることになります。

糖分の高い血液は深部体温(体内の温度)で少し温められ、粘り気が出ます。

そう、血糖値が高い人ほど「ドロドロの血液」になりやすいのです。

ドロドロの血液になると“血栓ができやすくなります”。

血栓ができると血管の内圧を上げ、「高血圧」になります。

また、比重の重いドロドロの血液を送り出すには心臓と血管に大きな負担がかかるので、血管の細胞の劣化が早まり「動脈硬化症」を起こしやすくなります。

このように「糖尿病」と「高血圧」、「動脈硬化症」という生活習慣病を代表する病気には非常に深い関連性があるのです。

また先に「高血圧」や「動脈硬化症」になったとしても、血流障害を起こし、膵臓が機能低下や機能不全を起こすことでインスリンの分泌量が減り、「糖尿病」を引き起こしやすくなります。

このため、健康診断では三大生活習慣病(糖尿病、高血圧、動脈硬化症)のいずれかが見つかった場合、他の二つの病気についても十分に警戒する必要性があるとされています。

糖尿病三大合併症

また、糖尿病は様々な合併症を引き起こしやすいことでも知られています。

というより、むしろ糖尿病の本当の怖さはこの合併症にあると考えられています。

糖尿病自体はあくまで「血糖値が高い」状態を意味している病名なので、症状云々という病気ではありません。

しかし、進行させると様々な合併症を発症させるリスクが高まり、健康状態が急激に悪化し、場合によっては重篤な症状を起こすこともあります。

ここでは中でも、「糖尿病三大合併症」と呼ばれている合併症について説明していきましょう。

  • 糖尿病性網膜症

人間の脳は情報の80%を視力から得ることに依存しています。

そのため、目は重要な情報収集器官として活発に活動するので、多くのエネルギーが必要な器官です。

糖尿病になると網膜と呼ばれる目の奥の方にある組織に接続しているたくさんの血管が劣化し、機能不全を起こしたり、血管が破れて内出血(眼底出血)を起こしたりします。

こうして網膜が次第に機能しなくなり、やがて視力の低下や失明を起こすのがこの病気の特徴です。

また、糖尿病性網膜症に由来する白内障や緑内障もあります。

  • 糖尿病性神経障害

糖尿病に関連する数ある合併症の中でもっとも高い確率で起こるのが「糖尿病性神経障害」と言われています。

これも、糖尿病によって比重が増したドロドロの血液が原因となり血流障害や血管の機能不全を起こすことで自律神経や運動神経、知覚神経に異常をきたすという合併症です。

症状は多岐に渡り、「自律神経失調症(更年期障害のような症状)」、「運動障害(四肢の麻痺や痺れ、歩行障害など)」、「記憶障害」、「意識消失」、「昏睡」、「味覚障害」、「うつ状態」などがあります。

  • 糖尿病性腎症

本来エネルギーとして消費されるはずのブドウ糖が大量に血液に混じっているため、腎臓が尿を作る出す時には血液中のブドウ糖をろ過して尿として排泄しようとします。

糖尿病では恒常的に血糖値が高くなるので、腎臓は無休で血液からブドウ糖をろ過し続けなければなりません。

こうして腎臓に過度の負担をかけることで機能低下や機能障害を起こしてしまう合併症です。

悪化させると慢性腎不全となり、人工透析が必要となる場合もあります。

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