糖尿病の食事療法はどのくらい続ければ効果が出るの?

糖尿病の食事療法の効果が出るのは開始からどれぐらいから?

「糖尿病の食事療法の効果が出るのは開始からどれぐらいから?」と質問されて、具体的な答えを出すのは非常に困難といえるでしょう。

というのも糖尿病の程度や生活習慣の個人差、合併症の有無、投薬治療の有無、運動療法との兼ね合い等の要素が大きく影響してくるからです。

しかし、血糖値は日々大きく変わることから、平均的な血糖値の測定は月単位で計算するのが一般的です。

また糖尿病確定診断の際の決め手となるHbA1cという検査は2ヶ月程過去に遡って、平均的な血糖値を知ることができるので、食事療法の効果の目安も月単位で見直されると考えてよいのではないでしょうか?

糖尿病のような慢性的な生活習慣病の場合、治療開始当初は1週間に1度程度の頻度で外来でフォローを続け、2~3ヶ月経過したのちに次第に外来フォローの回数が減り、最終的には数ヶ月に一度の外来フォロー頻度で落ち着きます。

ただし、完治は困難な病気なので、症状が軽快しても長期間のフォローアップが必要な病気であるということを理解しておいてください。

以上のことから「糖尿病の食事療法の効果が出るのは開始からどれぐらいから?」という質問についての答えは「先ずは1ヶ月経過を見た上で判断する」、つまり”順調なら1~2ヶ月程度で効果が現れる”ということになります。

膵臓の機能は回復するの?

糖尿病は膵臓の機能低下が原因で発症する病気です。

したがって、膵臓の機能の低下をいかに防止するかが治療の鍵となります。

ところで、一旦糖尿病を発症すると膵臓の低下してしまった機能は回復し、再び元の生活に戻るということは可能なのでしょうか?

この問いについての答えは「糖尿病の程度による」になります。

膵臓は再生不能の臓器です。

したがって一旦機能不全に陥った部分は完全に元に戻るということは無いというのが定説です。

しかし、膵臓を構成する細胞も代謝を行っている可能性が高く、一定のサイクルで古い細胞が新しい細胞に入れ替わるということが実験段階では確認されていて、再生医療の分野では大きな注目を集めています。

このことから、インスリンの分泌量の落ち込みが軽微な初期の糖尿病であれば食事療法や運動療法を適切に行うことで十分な治療効果が得られるということが考えられます。

ただし、これには糖尿病の早期発見・早期治療が絶対的な条件なので、職場や自治体が行う年次の定期検診は必ず受けるようにしましょう。

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