糖尿病は食事療法でどのくらいまで症状を良くできるの?

糖尿病における食事療法の効果

糖尿病に置ける食事療法は病気の進展具合によって変わってきます。

初期(ステージ1~ステージ2の前半)の場合は「食事の量と質」にこだわりますが、基本的に一般の人が理解している程度の「健康的な食事」を日に3食きちんと採り、栄養バランスに気を配った食生活を送っていれば健常者と同じ日常生活を送ることができると言われているほど高い効果があるとされています。

中期以降(ステージ2後半以降)になると合併症がではじめるので、医師や管理栄養士からもっと具体的な食事指導を受けるようになります。

糖尿病は血糖値をどのように適切な範囲内でコントロールするかが食事療法の要となるので、自己血糖値測定を行うのもこの頃(ステージ2以降)からになります。

インスリンを自己注射するような状態にまで進展した場合は、膵臓は重篤な機能不全を起こしている状態で、インスリンの分泌量は極端に少ないか、全く分泌されていなくなっているかなので、主食の採り方には十分な注意が必要です。

このレベルでの食事療法は食後の血糖値の上昇まで綿密に計算された献立が作成されます。

ただし、インスリンの自己注射によって血糖値が下がりすぎないよう極端な糖質制限は行われないのが一般的です。

食事療法の実践について

1日の食事量を示す指標(方法)はいくつかありますが、日本ではカロリー表示をするのが一番浸透しているので、糖尿病の食事療法でも、1日の摂取カロリー量で計算するのが一般的です。

この場合、成人男性は1400~1800kcal/日、成人女性は1200~1600kcal/日が目安となりますが、個人の体格差や筋肉量の差などにもよっても変わってきますので、個人個人に適したエネルギー摂取量の計算方法を以下に記載しておきます。

1日のエネルギー摂取量の計算式

エネルギー摂取量=(標準体重)×(身体活動量)

ア.標準体重=身長(m)×身長(m)×22

イ.身体活動量:標準体重1kgあたりの身体活動量の目安

1.軽労作(デスクワークや主婦業など)…25~30kcal

2.中労作(立ち仕事主体)…30~35kcal

3.重労作(力仕事主体)…35kcal~

で計算するとその人個人が摂取すべきエネルギー摂取量がわかります。

また、栄養バランスについては

  • 炭水化物55%~60%
  • タンパク質15%~20%
  • 脂質25%以下

にするのが理想的とされています。

他にも必須ミネラルやビタミン類も考慮にいれる必要性はありますが、1日の食事量を知る目安にはこの指標が用いられています。

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