胃潰瘍の症状とは?

胃潰瘍の症状

胃潰瘍には三大自覚症状というのがあります。

  • 胃痛
  • 出血(吐血、下血)
  • 胃壁酸状態

です。

胃壁酸状態とは胃酸過多によって胃壁が傷つけられ、様々な消化器症状を起こしている状態で、代表的なものに逆流性食道炎や腹部膨満感、胃もたれなどがあります。

出血を伴うようになると、びらん(ただれている状態)から胃瘻(胃に穴が開いてしまう状態)にまで進行していることが疑われますが、出血が微量だと便を見ても一見してはわからないため、見過ごされがちになってしまいます。

また、神経性胃炎との因果関係が深いので、ストレスを感じると胃が痛くなる人は胃潰瘍への罹患リスクが高くなると考えてよいでしょう。

胃潰瘍になるとこれらの症状が単発もしくは複合的に起こります。

胃潰瘍の診断方法

胃潰瘍は消化器内科あるいは一般内科を受診することになります。

自覚症状として胃痛や逆流性食道炎の症状がありますので、受診科がどこかで迷うことはないでしょう。

検査の結果、手術の適用が妥当と判断されれば消化器外科や一般外科に転科しますが、現代では胃の手術はかなり進歩していてより侵襲(麻酔によるダメージ)の少ない内視鏡的手術も可能であり、その場合は内科でも行えるので、内科受診で問題ないでしょう。

胃痛を伴う病気には胃潰瘍の他にも以下のような病気の存在があります。

  • 慢性胃炎
  • 逆流性食道炎
  • 胃がん
  • 胃瘻
  • 胃ポリープ、良性腫瘍

です。

これらの病気との識別のためには画像診断が決め手となりますので、血液検査、尿検査、腹部レントゲンに加え胃カメラやバリウム透視などが行われるのが一般的となります。

現代ではバリウムよりも胃カメラを実施するケースの方が多いのですが、その主な理由としては

  • 腫瘍の存在を確認したらすぐに組織採取ができ、病理診断(細胞診)に出して悪性腫瘍の存在を早期に確認することができるから
  • バリウムは身体への負担が大きく、排泄がうまくいかず体内に残ってしまうと腸閉塞などの二次的な疾患の原因となりうるから。

などが挙げられます。

胃カメラでそ腫瘍やポリープが確認された場合はその場で腫瘍切除が行われることになります。

胃潰瘍とポリープ、がん、良性腫瘍との違い

一般的には胃潰瘍と言えば、胃がんの初期症状と誤解をされがちですが、「潰瘍」というのは傷口ができ、その周囲の組織が硬くなってしまっている状態のことで、細胞が突然変異して自己増殖を起こすようになる「がん」とは明確に区別されています。

また、良性腫瘍と悪性腫瘍の違いは「自己増殖能力があるかないか」の違いで、悪性の場合は自己増殖能力があることから、「悪性新生物」と呼ばれる場合もあります。

一方で良性腫瘍の場合は腫瘍として育つことはあっても自己増殖能力がないので寿命がくると自然に代謝されていきます。

またポリープとは粘膜組織が隆起している状態のことで、この段階では良性腫瘍なのか、悪性腫瘍なのか、または潰瘍なのかが判別できない状態です。

見た目で盛り上がっているととりあえず「ポリープ」という病名が付けられると覚えておきましょう。

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