胃潰瘍の食事療法には毎月どのくらいの費用がかかるの?

胃潰瘍の食事療法にかかる月々の費用

胃潰瘍の治療中に管理栄養士による食事指導(食事療法)を受けた場合には次の医学管理料が加算されます。

  • B001_9 外来栄養食事指導料
    9 外来栄養食事指導料 130点

ただし、食事指導を受けた場合に毎回算定されるものではなく、初診月は月に2回、それ以外の時は月に1回を限度として算定されます。

したがって、月に何度か受診する場合は同じような診療内容であったとしても最初の方は自己負担金が高くなるので注意してください。

この指導料に関する自己負担金は3割負担の計算で390円になります。

外来栄養食事指導料について

それではもう少し、この医学管理料について詳しく説明しておきましょう。

まずはこの管理料に関する厚生労働省から医療機関に宛てられた通知文を原文のまま掲載し、胃潰瘍に関する重要な部分に補足説明を付けていきます。

  1. 外来栄養食事指導料は、入院中の患者以外の患者であって、別に厚生労働大臣が定める特別食を医師が必要と認めた者等に対し、当該保険医療機関の管理栄養士が医師の指示に基づき、患者ごとにその生活条件、し好を勘案した食事計画案等を必要に応じて交付し、概ね15分以上、療養のため必要な栄養の指導を行った場合に算定する。

    外来患者に対し、医師が食事療法の必要性を認めた場合に管理栄養士に指示を出し、食事指導をだいたい15分以上行った場合に算定できると記載されています。

  2. 管理栄養士への指示事項は、当該患者ごとに適切なものとするが、少なくとも熱量・熱量構成、蛋白質量、脂質量)についての具体的な指示を含まなければならない。

    管理栄養士からの指導内容は患者さんによってカスタマイズされていたとしても、カロリーや他の栄養素についてなんらかの説明がなされていなければならない、という事です。

  3. 管理栄養士は常勤である必要はなく、要件に適合した指導が行われていれば算定できる。

    管理栄養士は病院に常勤していなくても構わないということです。
    クリニックなどでは管理栄養士が常駐していない場合もあり、次回再診時に食事指導の予約を取るというケースがあります。

  4. 外来栄養食事指導料は初回の指導を行った月にあっては1月に2回を限度として、その他の月にあっては1月に1回を限度として算定する。
    ただし、初回の指導を行った月の翌月に2回指導を行った場合であって、初回と2回目の指導の間隔が30日以内の場合は、初回の指導を行った翌月に2回算定することができる。

    一月内に何回この指導料が算定できるかの根拠が示されています。

  5. 特別食には、心臓疾患及び妊娠高血圧症候群等の患者に対する減塩食、十二指腸潰瘍の患者に対する潰瘍食、侵襲の大きな消化管手術後の患者に対する潰瘍食、クローン病及び潰瘍性大腸炎等により腸管の機能が低下している患者に対する低残渣食並びに高度肥満症(肥満度が+40%以上又はBMIが30以上)の患者に対する治療食を含む。
    ただし、高血圧症の患者に対する減塩食(塩分の総量が6g未満のものに限る。)及び小児食物アレルギー患者(食物アレルギー検査の結果(他の保険医療機関から提供を受けた食物アレルギー検査の結果を含む。)、食物アレルギーを持つことが明らかな9歳未満の小児に限る。)に対する小児食物アレルギー食については、入院時食事療養(Ⅰ)又は入院時生活療養(Ⅰ)の特別食加算の場合と異なり、特別食に含まれる。
    なお、妊娠高血圧症候群の患者に対する減塩食は、日本高血圧学会、日本妊娠高血圧学会等の基準に準じていること。

    長々と記載されていますが、要するに胃潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)の場合は潰瘍食(これまでに説明してきた食事をとる際の注意点に基づいて作られる献立)や開腹手術など大きな手術を受けた場合の潰瘍食(重湯や全粥など)に関する指導が必要という内容です。

  6. 医師は、診療録に管理栄養士への指示事項を記載する。
    また、管理栄養士は、患者ごとに栄養指導記録を作成するとともに、指導内容の要点及び指導時間を記載する。

    管理栄養士に食事療法の指示を出した場合は必ずカルテにその旨を記載し、管理栄養士は指導記録(指導内容の要点と指導時間は必須)を作成しなさいという内容が記載されています。

このページの先頭へ