胃潰瘍はどのくらい症状が悪化すると食事療法が必要となるの?

胃潰瘍における食事療法開始のタイミング

胃潰瘍は自覚症状が初期の段階から出やすい病気です。

しかもその主な症状が胃痛や胃のもたれなど「食欲」に関するものなので、食事療法を開始するタイミングというのは診察を受けたその日から、ということになりますね。

特に胃痛に関しては発病当初の頃が痛さのピークを迎えるケースが多いので、早めに始めた方が良いという結論になります。

この病気は放置していると症状が進行し、最終的には胃がんへと移行しやすい病気なので、胃が痛むのが続く場合はあまり我慢をしないで早めに病院で検査を受けるようにしましょう。

胃を安静にするとは?

胃潰瘍を患って、食事療法を行う際には「胃に負担をかけない」食事をすることがとても重要です。

そのため、消化器症状が強い時は一時的に絶食をすることも必要となります。

消化器症状とは

  • 悪心(ムカムカする感じ)
  • 吐き気、嘔吐
  • 胃痛、胃のもたれ感
  • 下痢
  • 便秘

などです。

ただし、長期間絶食をするという事は胃の収縮運動を誘発することとなり、実際には却って負担をかけている事になります。

また、空腹状態を脳が察知すると胃酸の分泌を促進させる指令を出し、食欲を刺激しようとするので、胃の粘膜に大きなダメージを与えてしまいます。

二日酔いの時に感じる少々の胃痛や胃のもたれは少量の食事をすることで改善するというのも、胃の収縮活動や胃酸の分泌が抑制されるからです。

これと同じで慢性的に胃酸過多になりがちな胃潰瘍では、激しい痛みや嘔吐を繰り返すような状態でなければ少しだけでも胃にものを入れた方が症状は落ち着き、胃を休ませる事になります。

胃潰瘍の食事療法の基本方針

では、ここで今一度、胃潰瘍の食事療法における基本方針をおさらいしておきましょう。

  1. 栄養バランスが良く、胃酸分泌に及ぼす影響が低いこと。
  2. 消化吸収に優れた調理方法をこころがけること。
  3. 1日の食事回数を4~5回に増やし一回に食べる量を減らす。
  4. よく噛んで唾液をたくさん分泌させることも心がけると、唾液に含まれる消化酵素の働きや咀嚼による食材の細分化でさらに消化がよくなります。

の4点が重要ポイントになります。

1.に関しては、唐辛子やにんにくなどの刺激物、味の濃いものなどを避ける事で胃酸分泌の抑制をコントロールすることができます。

また、2.については脂肪分が高い食事や味付けの濃いものなどのカロリーが高い食事、食感が硬いものを柔らかく下ごしらえすることでコントロールすることができます。

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