胃潰瘍は食事療法でどのくらいまで症状を良くできるの?

胃潰瘍の分類

一口に胃潰瘍と言っても、原因によって

  • ストレス性胃潰瘍
  • ウィルス性胃潰瘍
  • 原発性の胃潰瘍
  • 二次性胃潰瘍

などに分類されます。

原発性とは他に原因となる要因が見つからないという意味であり、二次性の場合は薬の副作用や原因となる疾患の存在など原因がはっきりしている場合を意味する医学用語になります。

また、治療の進行具合によってA1~S2までの6段階に分類されるので、ここではより胃潰瘍に対する理解を深めるために胃潰瘍の進行具合(ステージ分類)についてもう少し詳しく説明していきましょう。

  • A1
    発生直後の潰瘍。
    潰瘍周辺の粘膜は盛り上がり、潰瘍部分の底には汚れた白苔が認められる状態。
  • A2
    A1より進行した状態。
    潰瘍と潰瘍底の白苔は純白色になり、周辺粘膜組織が赤みがかっている状態。
  • H1
    治療過程の状態。
    潰瘍周囲に新しい粘膜壁が形成され始める。
  • H2
    H1よりも治療が進んだ状態。
    潰瘍が小さくなり始め、周囲の粘膜再生が潰瘍部にまで広がっている状態。
  • S1
    発症後より確認される潰瘍の進行を示す白苔は消失し、潰瘍は閉じて寛解した状態。
    再生部の色は赤くなっている状態。
  • S2
    潰瘍は瘢痕化し色は白っぽくなり粘膜組織の再生が完了した状態。
    医学的にはこれで治癒(もしくは寛解)と判断できる状態で、積極的な治療は中止可能となる。

となります。

病態としてはA1~A2の状態で自覚症状が出て治療を受け、投薬開始から段階的にH1>H2>S1>S2という経過をたどるという流れになります。

日本では胃がんの発症率が高く、胃腸の障害は最終的に胃がんとの判別に重点が置かれた検査や画像診断が主軸となり、その方法もかなり進歩しているので、胃潰瘍の早期治療は比較的容易になっています。

胃潰瘍は食事療法でどのくらいまで症状を良くできるの?

胃潰瘍を治療するのに最も重要な事は早期発見、早期治療に限ります。

投薬や内視鏡的手術という治療法がメインとなりますが、消化器に関する病気なので当然の事ながら食事に関する指導も行われ、それを実践する事が食事療法になります。

したがって必然的に胃潰瘍の確定診断後は投薬治療+食事療法というのが治療の二大柱となり、食事療法によって上記のS2の状態まで持っていく事は十分に可能と言えるでしょう。

ただし、一旦胃潰瘍ができてしまうと、治療跡や別の部位に胃潰瘍ができやすい体質になってしまうので、投薬よりも食事療法を長期的に継続し、胃潰瘍になりづらい体質改善を行う必要性はあると言えます。

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